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トヨタは、ハイブリッドテクノロジーを中心に、アースコンシャスを考慮した「究極のエコカー」の開発にチャレンジする一方で、クルマ本来の魅力である操る楽しさの追求も忘れてはいない。
ここ数年、地球温暖化や環境に配慮したクルマの必要性が高まるとともに、「心ときめく」スポーツカーの登場が少なくなってきたのではないか?新世代のスポーツカーがあってもいいのではないか?そんなニーズから、クルマ本来の操る楽しさ、所有する歓びを提案するクルマとして開発されたのが、2000cc水平対向4気筒自然吸気ガソリンエンジンのFT-86 Conceptだ。
今回の東京モーターショー2009に参考出品されるFT-86 Conceptは、「Future Toyota 86 Concept」という名前の通り、新しい「フラッシュレッドをまとったハチロク」であり、クルマ本来の魅力であるワクワク感、楽しさ、そしてスピードと環境性能とクルマを操る楽しさを具現化した小型FRスポーツのコンセプトカーなのだ。
FT-86 Conceptは、全長4,160mm 全幅1,760mm 全高1,260mm ホイールベース2,570mmの4人乗りでドライバーがコントロールしやすいコンパクトなサイズ感となっている。軽量・低重心な車両特性に加えレーシングカー感覚のハンドリング性能、そしてミッションはNA/6速MT、ブレーキはADVICS社製を採用している。
心をとりこにするスタイリングのデザインコンセプトは、極限まで鍛えられたカラダ『ファンクショナルビューティー』。トヨタのヨーロッパにおけるデザイン拠点のED2(EDスクエア)によるもので、低重心、空力を考慮したボディラインに仕上がっている。インテリアも特徴的で、インパネは、グレーと白をベースに赤いネオンとデジタル表示による計器類とナビゲーションで構成されている。そして、「鍛え抜かれたカラダに最小限のカバーをかぶせる」をテーマとし、あえて内装をラッピングしたと思わせるジッパーが心憎い演出をしている。
「クルマを操る楽しさを沢山の人に味わって欲しい」、そのためにはドライバーが主役になれるクルマを創る必要がある。
FT-86 Conceptは、EV(電気自動車)でもHV(ハイブリッド)でもなく、新時代に向けクルマ本来の魅力を伝えるべく開発されたガソリンエンジンのスポーツモデルである。「もう一度トヨタのスポーツカーを創る」という意気込みが伝わってくる必見のコンセプトカーといえるだろう。
取材・執筆:村田アツシ
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