TOYOTA


2010年5月21日



 マスクCEO、ありがとうございます。また、シュワルツネッガー知事、お忙しい中ご出席賜り、誠に有り難うございます。トヨタ自動車の豊田でございます。

 ただいま、ご説明いただきましたとおり、トヨタとテスラは、電気自動車の開発などの分野で提携することにいたしました。また、テスラに対して出資をさせていただくことも合わせて決定いたしました。具体的なステップや体制については、今後両社でしっかりと詰めていきたいと思っております。

 また、テスラが、トヨタとGMの合弁事業であったNUMMIの跡地の一部を購入され、今後電気自動車の生産を行われることが決定したことをお聞きいたしました。NUMMIは、私自身、駐在経験があり、米国での仕事の仕方を勉強させていただいた思い入れの深い工場であります。25年間、我々と共に培われた「モノづくりのDNA」が、こうして未来の産業に引継がれていくことを心から嬉しく思います。マスクCEOをはじめ、テスラの皆様方、また知事を始めとした州政府の皆様の大変なご尽力に対して、改めて、感謝申し上げます。

 実は、今年の春にこちらにお邪魔しました時に、マスクCEOから勧められ、テスラの電気自動車に試乗させていただきました。その時の感想を一言で申し上げると、「風、未来の風を感じた」ということです。テスラの技術力、また、そうしたものを短期間で完成させるエネルギーを感じた次第です。

 また、試乗したクルマの中で、マスクCEOと随分お話しをしましたが、マスク氏の「モノづくりにかける強い思いやひたむきな姿勢」にも感銘を受けました。

 今回の提携を通じ、すなわち、トヨタがベンチャー企業と仕事をさせていただくことで、「チャレンジ精神」や「意思決定のスピード」、「柔軟性」を学ばせていただきたいということが、提携を決心した大きな理由であります。
 トヨタもかつては、「ベンチャー企業」として生まれ、成長してきました。そして、今再び、その時の精神を従業員一同思い起こし、「新たな未来に向けチャレンジ」していきたいというのが私の思いであります。

 私は昨年6月の就任以来、脱石油社会を念頭においた、「これからの100年に向けたクルマづくり」ということを申し上げてまいりました。

 今回の提携をステップに、「環境技術の一層のレベルアップ」、また電気自動車やスマートグリッドという「新たな産業の育成」にも係らせて頂き、今後とも「米国での良き企業市民でありたい」と強く思っております。これは、シュワルツネッガ−知事が強いリーダーシップを発揮されている中長期を見通した環境・エネルギー政策にも合致していくものと考えます。

 トヨタの販売店、サプライヤー、従業員一同、こうした精神を持って、今後とも米国でのクルマづくりに邁進する所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 どうもありがとうございました。

以上

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